私の担当第二回目はAP100についてお話させていただきます。
AP100はCAD・CAM・NCプログラムのデータサーバーとして運用されています。
まさに、金属加工グループの頭脳です。
さて、早速CADとかCAMとかNCプログラムとか日常生活ではあまり使われない言葉が出てきています、
これらをほんの少しだけ解説していきたいと思います。
まずはCADですが、CADには2DCADと3DCADがありますが、AP100は2DCADです。
CADとはコンピューターを使って設計するためのソフトです。
AP100では構造設計をするわけではありませんが、図面から、抜き形状を「設計」します。
同じ図面へのアプローチでも各社さまざまなノウハウを持っており、形状は同じでも、
作り方が違うということもあります。
このアプローチの違いで作りやすさや材料取り、加工時間に影響を及ぼす場合があります。
私のやり方ですが・・・
- 図面から大まかな形を頭に思い描きます。
- 箱形とかZ形とかハット形とかその程度です。
- 材質・板厚を確認します。
- 板の厚さによってパンチメインかレーザーメインで抜くかザックリ考えます。
- 加工ロットやリピート性も考慮に入れます。
- あまりに加工ロットが大きい場合はプレス化することも考えます。
- 後処理(メッキや塗装)があるかどうかを確認します。
- メッキの場合疵がよく目立つので別途指示する場合もあります。
- 注意事項があるかどうか確認します。
- 客先ごとに特殊な指示がある場合があるのでここも見逃せません。
- 図面の細かい部分を確認します。
- 見落としなどしないよう注意を払います。
- 曲げ部が曲げ可能かどうか判断します。
- 曲げ加工できない場合、溶接で面を貼り付けることも考えます。
- 加工方法を決定させます。
- 曲げにするか、溶接で貼り付けるか決定させます。
- 一番作りにくい面を探します。
- 作りにくい面から作成していきます。
- 私の場合一番作りにくい面から作ったほうが気楽です(笑)
- 一つの面が終われば隣接する次の面にうつります。
- すべての面が終われば、立体で確認します。
下の画像が実際私が設計している途中のものです。
以上がCADの流れです。
どうでしょう??ものづくりの途中の段階には一つ一つの部品に対してこのような設計業務があります。
自分で設計した部品が使われている製品にはとても愛着がわいてくるものです!!
長くなったので、CAMは次回にしたいと思います。